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弁護士コラム

不倫相手が慰謝料を支払ってこない場合の対処法

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はじめに

夫または妻の不倫相手に慰謝料の請求をしても、支払いを拒まれることやごく低額の支払しかできないと回答されることはよくあります。

弁護士として不倫慰謝料請求に携わっていても、請求通りの支払いをしてくれることは稀で、ほとんどは一旦全部または一部の支払いを拒まれています。

不倫相手が慰謝料を支払ってこないときは、それがどのような理由によるものか、聞き出して分析したうえで、どのような対処法を取ることが適切か考えていくことになります。

夫婦の口論

 

不倫相手が慰謝料を支払わない理由

不倫相手が慰謝料支払いに応じない理由は主に5つ考えられます。

 

①不倫相手にお金がなくて払えない

不倫相手が慰謝料を支払おうと思っていても、先立つものがなければ払えません。不倫相手にお金がなく、慰謝料を支払えないケースがあります。

不倫相手にお金がなくても、慰謝料を支払う誠意があれば「このような理由で支払いに困っている」「支払いをいつまで待って欲しい」「慰謝料を分割払いにできないだろうか」といった相談があることでしょう。

ただし、支払いについて相手からの積極的な相談がなく、こちらから連絡したときに「お金がない」という回答であれば、お金がないことを理由に支払いから免れようという意図がある可能性もあります。このような場合には、相手の言う事の真偽は慎重に見極める必要があるでしょう。

 

②不倫相手が自分に非がないと思っている

不倫相手に慰謝料の支払いを要求しても、不倫相手自身が「自分は慰謝料を支払うようなことをしていない」と思っていれば、慰謝料の支払いに応じないことがあるのです。

たとえば、不倫相手は確かに配偶者と肉体関係を持ったが、配偶者が「自分は結婚していない」などのウソをついていたケースはこれにあたるでしょう。不倫相手は「私はウソをつかれた被害者だ」と思っているかもしれません。

また、不倫をした配偶者が相手に対して「妻とは別居している」「夫婦関係はもう破綻している」などと告げていた場合も、不倫相手は「不倫した時点ですでに夫婦関係が破綻していたのに自分が悪いとは思えない」と非を認めず慰謝料の支払いに応じない可能性は高いでしょう。

さらに、配偶者が異性に対して強引に肉体関係を迫り、脅迫や暴力で肉体関係を持ったケースではどうでしょう。相手の異性は、脅迫や暴力によって浮気の意思なく肉体関係を持ったわけですから、完全に被害者ではないでしょうか。

不倫相手が配偶者の脅迫や暴力の被害者であったり、配偶者のウソに騙されていたような場合には、本当に慰謝料請求をできるのか見なおす必要があります。

この場合にも、本当にそのような事情があったのか、慎重に判断し、対処する必要があります。

 

③不倫相手が、不倫した配偶者への責任追及がないことについて不満に思っている

不倫の慰謝料は、浮気相手と浮気した配偶者の双方に請求できます。

どちらに請求するか、あるいはどちらかにだけ請求するかは、浮気をされた配偶者の判断次第です。

不倫をされた配偶者の中には「不倫相手にだけ請求したい」と考え、実際に請求したケースがあるはずです。

しかし不倫相手にだけ慰謝料を請求したケースでは、不倫相手は「なぜ自分だけ慰謝料を払わなければならないのか」と不満に思い、慰謝料の支払いに応じない可能性があります。

不倫は、不倫相手と不倫をした配偶者の双方に責任があるため、民法上の共同不法行為にあたります。共同不法行為による損害賠償義務は不法行為者全員が全部を連帯して負いますから、不倫相手と配偶者が責任を分担しなければならないのです。

不倫相手だけに慰謝料請求することも法的には可能ですが、不倫相手が責任の分担に不満を覚えた結果、慰謝料を払わない原因になってしまうのです。

 

④慰謝料請求した相手がそもそも不倫をしていない

不倫があったと判断して慰謝料請求されたが、そもそも不倫をしていないというケースがあります。

たとえば、不倫をしたと目されている配偶者と浮気相手は、上司と部下の関係でした。

仕事の打ち上げで食事しましたが、ただそれだけの関係です。たまたま間の悪いところを目撃されて、浮気だと誤解された結果、慰謝料請求に発展したケースなどが考えられます。

本当に誤解の場合は慰謝料請求を再考する必要がありますが、中には一度不倫だと認めてから支払いを回避するために誤解だと言い逃れするケースもあります。

自分が慰謝料請求をした根拠や証拠と相手の言い分を見比べて慎重に判断しましょう。

 

⑤不倫相手が、弁護士に慰謝料を払わなくていいとアドバイスされている場合

不倫相手が慰謝料請求について弁護士に相談し、弁護士から「慰謝料を支払う必要はない」というアドバイスを受けた結果、慰謝料の支払いを拒んでいるケースがあります。

弁護士は依頼者のために動きますから、依頼者である浮気相手の話を聞いて「慰謝料を支払う義務はない」と判断したのかもしれません。

ただ、不倫相手はあくまで自分の都合のよい話しか弁護士に伝えていないかもしれません。

不倫相手が再度弁護士に相談に行くように、また不倫相手が相談に行く弁護士にこちらの主張が伝わるように工夫する必要があります。

 

不倫相手が慰謝料を払わない場合の対処法

浮気相手が「お金がない」「自分は悪いと思っていない」「そもそも浮気はなかった」などの理由から慰謝料を払わないときはどうすればいいでしょうか。おおまかに以下のような対処法が考えられます。

 

(1)不倫相手に分割払いを打診してみる

主に①不倫相手にお金が無くて支払えない場合に有効な解決策です。

不倫相手が金銭的な問題で慰謝料の支払いができないなら、慰謝料の分割払いを打診するという方法があります。

たとえば200万円の慰謝料の支払いが必要だとして、一括で払うことは大変ですが、月3~10万円ほどなら払えるケースもあるかもしれません。

支払いが苦しいから慰謝料を免除するのではなく、支払い得る範囲で分割払いを提案してみてはいかがでしょう。

不倫相手が分割払いに応じるなら、口約束ではなく公正証書で分割払いの約束をまとめておくことをおすすめします。公正証書の場合は執行認諾文言を入れておけば、滞納の際に強制執行で慰謝料の回収が可能です。

 

(2)慰謝料を減額する

これも①不倫相手にお金が無くて支払えない場合に有効です。

短期間に終わらせたいという希望があるのであれば、時間のかかる分割払いではなく、慰謝料を減額する代わりに一括で払ってもらうよう交渉するのです。

また、②不倫相手が自分に非がないと思っている場合や、③不倫相手が、不倫した配偶者への責任追及がないことについて不満に思っている場合にも有効です。

配偶者に騙されて関係を持ってしまったので自分に非が無いと言いながらも、簡単に配偶者に騙されてしまったことや不審な点がありながらもそれに目をつぶってしまったことなど、不倫相手にも後ろめたい点や落ち度があることがあります。そういう場合に慰謝料請求を全くあきらめるのではなく、「全面的にあなたが悪かったわけではないけれど、それでもあなたにも落ち度はあったでしょう」と減額した慰謝料を提案することは有効だと思います。

また、不倫した配偶者側への追及は行うけれど、それとは別にあなたへの責任追及としてこれだけ請求しますと言って慰謝料の金額を減らして請求することも有効です。

 

(3)不倫相手に違約金などの約束を取り付ける

慰謝料の支払いが決まって、いざ慰謝料を払う段になって「自分はやっていない」「浮気はなかった」と主張するタイプの人への対策です。①お金が無い、②自分に非がない、③配偶者側への責任追及が無いことに納得しないといったことを交渉の途中から言いだす人の中には、支払いが嫌になって途中から言い訳として言い始めた人もいるのです。

不倫相手に後から支払いを回避されないためにも、慰謝料の支払いの段階で違約金や条件などを決めておくという対処方法があります。

 

(4)不倫の証拠を集めて突きつける

④慰謝料請求した相手がそもそも不倫をしていないと言い分が出た中で、それが事実とは異なり、不倫をしていないと不倫相手が逃げを打っている場合、あるいは⑤弁護士にアドバイスを受けている場合には、不倫の決定的な証拠を突きつけるという方法があります。

決定的な証拠を突きつければ、不倫相手も逃げられないと悟って慰謝料請求に応じる可能性があるのです

不倫の有力な証拠には次のようなものがあります。

・ラブホテルに出入りしている写真や画像

・性行為中の動画や写真

・浮気を認める音声データ

・ラブホテルの利用明細やクレジットカード明細

・探偵などによる調査報告書

など

 

(5)不倫相手に内容証明を送付する

不倫相手に内容証明郵便を送付して慰謝料の支払いを促すという方法があります。

内容証明郵便とは、郵便局に内容や送付の事実が記録される郵便のことです。

法的な手続きや重要な内容のとき、相手に「受け取っていない」と言い逃れされたくないときに使われる郵便になります。

通常の郵便ではなく内容証明郵便を使うことで、浮気相手に慰謝料回収の本気度が伝わります。

この後の法的な手続きを警戒し、慰謝料の支払いに応じる可能性があります。

 

一般的にどのような状況でも一定有効な手段ですが、⑤弁護士にアドバイスを受けて支払いを拒んでいる場合には、こちらの言い分やどういった証拠があるかということを記載しておくと、不倫相手が相談に行く弁護士のアドバイスに影響を与えることがあります。交渉相手から内容証明郵便が届いている場合に弁護士に相談に行こうとすれば、ほとんどの人は届いた物を相談先の弁護士に見せるはずです。

 

(6)裁判や強制執行で対処する

浮気の慰謝料を支払わない浮気相手に対して、強制執行や裁判で対処することも可能です。

さまざまな理由をつけて慰謝料を払わない浮気相手も、裁判や強制執行になれば言い逃れはできません。

どのような法的手続きがケースに合っているかは、状況によります。

弁護士に相談して、適切な方法を確認することをおすすめします。

 

まとめ

浮気の慰謝料請求は浮気相手だけに行うことも可能です。ただ、浮気相手にだけ浮気の慰謝料請求をしても、払ってもらえないこともあります。

浮気の慰謝料請求に浮気相手が応じない場合は、理由に合わせた対処を行うことが重要です。

浮気相手が慰謝料請求に応じないときの対処法には状況に応じて様々な対処法がありますが、どのような手段が有効かは弁護士へ相談してみましょう。

専門家からの適切な対処法についてアドバイスしてもらうことをおすすめします。

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